スマートフォンや携帯電話を子供に持たせるときに、何歳から持たせるのがいいんでしょうか。
都会や田舎、地域などでも変わってくると思います。
コミュニティや交友関係にも結構影響されるかもしれませんね。
「どこどこのお子さんはもうスマホ持っているから」
「だれだれくんはもうスマホ使ってるよ」
一般的に中学生になるタイミングというのは、子供にとっても大きな変化であり、部活や塾などで帰りが遅くなる子供も多くなります。
ですので中学生で携帯電話やスマホを所持させるかどうかの転換期になりやすいはずです。
日本全国の中学生の携帯電話、スマホの所持率と併せて、必要性も考えていきたいと思います。
中学生のスマホや携帯電話の所持率
まずは中学生にはスマホや携帯電話(ガラケー)などどのくらい普及しているのでしょうか。
過去のデータからこんな感じの数値で推移しています。
引用元*
●=携帯電話(スマホとガラケー)の所有・利用率
■=スマホの所有・利用率
▲=ガラケーの所有・利用率
携帯電話の単純な所持率だけで言っても年々増加しており、もうすぐ7割に到達しそうですね。
またスマホとは対照的にガラケーが少なくなっており、もうすぐ1割を切りそうな段階に来ています。
数字で見るとほとんどの中学生が携帯電話を所持しており、その大半がスマホだということです。
もともと半数程度の中学生には携帯電話を持たしている家庭が多いことがわかりました。
これからも携帯電話を所持する中学生は増えてくると予想されます。
中学生はスマホでなにをしているの?
中学生のスマートフォンの利用状況を見てみましょう。
- コミュニケーション 84.5%
- ニュース 34.2%
- 情報検索 61.8%
- 地図・ナビゲーション 29.9%
- 音楽視聴 69.1%
- 動画視聴 77.6%
- 電子書籍 13.2%
- ゲーム 69.7%
- ショッピング・オークション 9.2%
- その他 1.5%
上位はコミュニケーション、動画視聴、ゲームとなっています。
やはり中学生のスマホユーザーで一番多い利用方法はSNSなどのコミュニケーションとなっています。
電子書籍やショッピング・オークションなどお金がかかるものはかなり少数ですね。
動画視聴は年々増加しており、今後ももっと増えていくと思います。
中学生のスマホによる1日のインターネット利用時間はこんな感じです。
- 30分未満6.1%
- 30分~1時間10.9%
- 1時間~2時間27.1%
- 2時間~3時間22.2%
- 3時間~4時間15.6%
- 4時間以上15.5%
最も多い利用時間は1~2時間程度ですが、4時間以上利用している子供もいます。
スマホの利用時間が長すぎるのも問題ですね。
インターネットの危険性
中学生がスマートフォンを含めた携帯電話を利用することで、さまざまな危険も孕んでいるのは理解しておく必要があります。
平成29年のSNSなどに起因する被害児童者数は過去最高で1,813人となっています。
インターネットを利用して犯罪に巻き込まれるというのは、大人であってもあり得ることなので、子供の利用者が増えるとそちらが増加するのも頷けます。
また子供の方がそういった事件の被害者になりやすいとは思うので、親としては中学生にスマートフォンを持たせるのもきちんと教育しておいた方がいいでしょう。
スマートフォンにはフィルタリング機能がついているものの、それらを利用していない親にも問題があると言えます。
被害児童者らのフィルタリング機能の有無はわかっているだけでも、84.2%が契約時から使われていなかったようです。
中学生にスマホや携帯電話は必要なのか
スマホや携帯電話はとても便利なもので、親としても何かあった際の連絡手段として持たせておきたいものです。
反面、中学生くらいならある程度監視したり、フィルタリングにより機能を制限しないといけません。
ここ数年でも子供が保護者のクレジットカードを利用して勝手に決済するトラブルも増えています。
簡単に決済出来てしまうので、これらもきちんとした管理が必要になるでしょう。
また管理していたとしてもスマホの長時間利用による弊害についても考えないといけません。
漫画やゲームなどにも同じことが言えますが、インターネットを利用するとコンテンツはほぼ無限にあります。
つまり暇を潰そうと思えばずっとできてしまうので、学業が疎かになり成績が下がってしまう可能性もあります。
インターネットに限りませんがさまざまな企業は、いかにユーザーの時間を奪うかという考え方になっています。
一時的な欲求を満たすためにSNSで延々と時間を潰したり、動画を視聴し続けたりするようであれば対策をするべきでしょう。
個人的にはスマホや携帯電話は持たすべきだと思っています。
インターネット検索により調べものも簡単にできますし、勉強するためのアプリもあるので得られる恩恵の方が大きいです。
ただリスクがあるのも理解して、親がしっかりと管理するべきでしょう。
まだまだ中学生も子供ですからね。
携帯電話は必要だと思うけど、もしかしたら金額的にためらっている保護者もいるかもしれませんね。
携帯電話のコスト面で持たせたくないのであれば格安SIMがおすすめです。
格安SIMを利用すれば月額1,000円程度でスマートフォンが利用できるのがいいですよね。
昔だったらこんな低価格で利用できなかったので、格安SIMの普及も子供の携帯電話所持率に影響しているのかもしれませんね。
ぼくの知り合いでも子供に格安SIMで携帯電話持たせたいから設定方法教えてという人が何人かいました。
意外と知っている人は知っているだなと驚きましたね。
まとめ
まだ中学生の子供に携帯電話を利用させるのが怖いという保護者はある程度いると思います。
ですが、使い方次第ではきちんと管理できるので、勝手にアプリをダウンロードできないようにしたり、特定のアプリを制限するようにしましょう。
GPSで現在地など把握できるのも利点の一つです。
子供にも人権があるので、こっそりというよりはちゃんと説明してお互いが理解したうえで行ってくださいね。