iPhoneを使っていて熱いと感じたことはあるでしょうか。
充電しながら電話したりしていると、顔に当てている部分から汗が出るという経験はあるかもしれません。
あれもiPhoneが熱くなっているからですね。
iPhoneに限らずスマートフォンやパソコンというのは基本的には熱を帯びています。
なぜパソコンやスマートフォンなどが熱いのでしょうか。
CPUの処理が増え、負荷がかかるとそれだけ電流が流れ、その分配線や部品などの電気抵抗により熱を持ちます。
ざっくりと説明するとこんな感じです。
そして配線や部品というのはCPUだけを繋いでいるわけではありません。
iPhoneの内部の至るところに、電流が流れる部分はありますので、それに伴い熱というのは発生してしまいます。
それでも異常なほど熱くなるというのはそこまでないかもしれません。
せいぜいちょっとぬるいくらいでしょうか。
しかし持っていて熱いなと感じるくらいに熱くなるときがあります。
そこまで熱くなってしまったときはどこかおかしくなっているのでしょうか。
故障を疑う前にiPhoneが異常に熱くなる原因は?
iPhoneの異常な発熱があるからといって、すぐ故障というのは早計なのでひとまず熱くなりがちな状況を見ていきましょう。
基本的にはCPUに負荷がかかる状況で熱をもつというのを理解していれば良いと思います。
ただ状況によっては故障している場合もあるので、その場合は修理するか買い替えるかしましょう。
長時間の使用
私は普段ブラウジングするか音楽聞くかくらいしかしないので、長時間使用していても熱くなりません。
ただ通話(アプリ通話含む)したり、CPUに負荷がかかるゲームやカメラなどを長時間行うと結構熱くなってきます。
この長時間というのは短いかもしれませんが、30分くらいの使用時間でも当てはまります。
人によっては30分なんて長時間じゃないと思われるかもしれませんが、スマホにしてみれば長時間で高負荷なんですよ。
あと多いのが動画視聴ですね。
動画視聴だと30分なんてあっという間ですし、動画自体のファイルサイズって比較的に大きいです。
オフラインならまだしも、とくにオンラインからってなるとそうですね。
充電しながらの使用
意外と知らないかもしれませんが、携帯電話って充電中は使用しないことをキャリアやメーカーは推奨しています。
ガラケー時代にしても充電しながら電話を長時間していると、すぐに電池パックが膨張していました。
今もスマホやiPhoneの電池は、昔のガラケーと同じリチウムイオン電池が使用されています。
発熱させたくなかったり、電池を劣化させてたくない場合は、電源を切って充電をする。
OSのアップデート後
OSのアップデートを行ってしまうとCPUに負荷がかかり、端末が熱くなってしまうことがあるようです。
とくにリリースされたばかりのOSだと発熱やバッテリーの異常な減りなどが確認されています。
安全・安心に使いたい人はOSリリース直後のアップデートはあまりおすすめしません。
とくに大幅に仕様が変わってしまうようなアップデートは使いにくくなる以外に、不具合等の可能性が懸念されるからです。
使用環境
直射日光
車内や屋外などにiPhoneを置いている場合に気を付けないといけないのが直射日光です。
基本的に精密機器は熱に弱く、直射日光に晒されるのは良くないです。
車のダッシュボードの上に置くのは意外とやってしまいがちですよね。
夏場の屋外というのも原則としてNGです。
例えば河原でバーベキューとかをした際に、ちょっとiPhoneを置いておこうと直射日光の当たるところに放置するとかですね。
直射日光だけでなく、気温が高すぎる場所というのも良くありません。
ちなみに高温環境下で使用すると、リチウムイオン電池の特性として、劣化が早くなります。
浴室
iPhoneなどの精密機器は7より前のシリーズは防水ではありません。
また防水であっても基本的にはお湯などにつけていいわけではありませんし、極端に湿気があるところでの使用は想定されていません。
iPhoneの防水性能は8段階中7です。
連続的に水中の中に入れても影響を及ぼさない
水深 1m に 30 分間沈んでも水が浸入しない
これは常温の水を使っており、この試験をパスしているというだけですから、液体と気体では違いますし、温度でも変わります。
さらには防水性能は非常に綿密に設計されているので、一度落としただけ程度の衝撃でも、防水性能が損なわれる可能性があります。
それにもかかわらず、お風呂に持ち込んで使用する人の多いこと。
ええ、私です。
こういった場合にどうなるかというと、極端に湿度が高く暖かい浴室から出て、急に空気が冷やされてしまい、筐体内部に結露が出来てしまう可能性があります。
このことにより異常な発熱や性能の低下、バッテリーの劣化など故障あるいはそれに近い状態になってしまいます。
結露による不具合、異常な発熱は十分に考えられますが、そのことが原因だとしたら故障扱いになるので、修理が必要ですね。
落下などによる物理的なダメージ
モバイルデバイスって持ち歩いたりするわけですから、全く落とさずに使う人よりも、落としてしまう人のほうが多いでしょう。
一回落としただけでも画面が割れてしまうほどのダメージだったり、幸いにも無傷で済んだ場合もあるでしょう。
また液晶画面や端末外装に傷がつかないように、保護フィルムやケースを使用している人が圧倒的に多いです。
ただ落としてしまったダメージというのは目に見えるところだけではありません。
落下の衝撃による発熱の場合に考えられるのはリチウムイオン電池ですね。
(それ以外の可能性もありますが)
リチウムイオン電池って意外?にデリケートなので、ちょっとした衝撃でも異常な発熱を招く場合もあります。
発熱するかしないかは確率の問題ですね。
バッテリーの内部の損傷により異常な発熱だけでなく、発火や破裂の恐れもありますので注意が必要です。
事故の原因は、製造不良など製品の不具合によるものが127件。ポケットにスマホをいれた状態で転んだ衝撃で電池が発熱したり、バッテリーの充電時に他社製の充電器を使って発火したりといった誤使用や不注意による事故も4件あった。また274件のうち93件(34%)はリコール対象製品だった。
引用元朝日新聞
ロットによる不具合
ぼくは去年Surfaceを買いましたが、このSurfaceはロットによっては異常に発熱してしまうものがありました。
補足ですが、ぼくが購入したものは大丈夫でしたし、すぐに発熱してしまう場合は初期不良として交換の対応がされます。
精密機器なので、どうしてもこういったことは起きてしまいます。
iPhoneにしたって、キャリアで契約して端末を渡される際に画面にホワイトスポット(白い点)があったり、ドット抜けがあったりします。
また内部機器のパーツの相性というのもあるでしょう。
ですので、iPhoneが買ったばかりなのに熱いとか、買ったときから熱いという場合は初期不良の可能性もあるので、一度Appleに問い合わせてみるのもいいでしょう。
iPhoneの異常な発熱時に効果的な対処法
まず普通にしようしている分には問題がないけど、特殊な状況でiPhoneが高温になったときは温度を下げる対処をすることも大切です。
カメラが起動しないときやアプリが落ちてしまうときは無理をして使うよりも、一度電源を落として排熱を促しましょう。
またiPhoneが起動しないときも電源を切る以降の手順が有効かと思います。
電源を切る
まずは熱すぎると感じたら電源を切りましょう。
Wi-FiやBluetoothを切るのもいいけど、電源を切ればひとまず安心。
iPhoneのカバーを外す
iPhoneのカバー類は筐体に熱を溜めやすくしてしまいます。
金属製のものであればそこまで影響は少ないでしょうけど、シリコンやプラスチックなどのケースは外しましょう。
金属など熱伝導率の高いものの上に置く
金属の上といってもiPhoneよりもある程度冷たい状態のものです。
その金属を伝い熱が逃げていきますから、iPhoneの温度をうまく下げてくれます。
風を送る
これは風通しの良いところでもいいですし、扇風機やドライヤーで風を当てるのも温度をさげるのに有効です。
絶対にやってはいけない冷やし方
冷蔵庫・冷凍庫に入れる。
氷や保冷剤で冷やす。
これらは急激にiPhone内部を冷やしてしまい、その結果結露が発生してiPhoneが故障してしまう可能性があるからです。
絶対にやらないようにしましょう。
軽度の発熱がある場合
なんだかiPhoneの電池の減りが早いと感じたり、少し熱くないかなと感じた場合にはそのまま使用するのはよくないかもしれません。
そのときにできることはたくさんありますので、いろいろと試してみてください。
iPhoneをリセットする
アプリをDLしていて一向に完了しないときのように、プログラムがなんらかの理由によりループしてしまう場合があります。
こうなってしまうとCPUはさらに頑張って働くのですが、ループに陥ってしまっているので処理が終わらず、働き続けてしまいます。
ひとまずiPhoneをリセットしましょう。
なにかをDLしていたり、保存している最中だと、消えてしまう可能性もあるので気を付けてください。
不要な接続を切る
BluetoothやWi-Fiなども接続しようとしているのに、うまく繋がらずにずっと探し続ける状態というのは稀に発熱してしまいます。
電池の減りもかなり早くなると思いますので、なぜかiPhoneが熱いと感じた場合には一度オフにしてみてください。
バックグラウンドアプリ
設定の中のバッテリーの項目からどのアプリがどのくらいバッテリーを使用しているか確認できます。
その中でどのアプリが多く使用しているか確認しましょう。
またその際にバックグラウンド処理と表示されているアプリに関しては、ずっと動いているので不要なものからAppのバックグラウンド更新をオフにすることをお勧めします。
初期化、復元
どうしてもメモリに不要なものが溜まってしまうものです。
そういった不要な情報が残ってしまっていると、パフォーマンスは下がってしまいます。
その状態で今までのように処理を行うと、オーバーヒートしてしまいがちです。
またストレージのほうになぜか不要なファイルが溜まっているケースもあります。
ぼくも何度かあったのですが、システム類の不要なファイルがかなりの容量を使用していたんだと思います。
写真やアプリをかなり消しても、全然容量が減らず、最終的に初期化、復元すると不要なファイルはなくなっていました。
こういったファイルも削除しておいたほうがいいと思います。
完全放電する
バッテリーの異常な発熱が起きている場合には一度完全放電してみるというのも一つの手です。
完全放電とは完全に電池の残量を0%にしてから充電するというものです。
実際に効果があるのかと言われると公式からの発表ではないので何とも言えませんが、ほかの対策をやってみて、未だにiPhoneが熱くなってしまうのなら、一度試してもいいと思います。
まとめ
ここまでいろいろと対策を書きましたが、これらすべてをiPhoneが熱いときに試しても治らない可能性もあります。
ある程度試して、自分では直せそうにないなと感じたら、素直にAppleに連絡しましょう。
0120-993-993
ロットによる不具合ならほぼ対応してくれるでしょうし、通常使用しているものに関して、保証期間内であれば同じく対応してくれると思います。
良いスマホライフを送りましょう。