少し前に漫画村が話題になり、違法アップロードサイトへの注目が集まりました。
漫画村のサイトは閉鎖、運営者も既に特定されており、現在、法手続きを進めている状況にあるようです。

そこで違法な漫画村をメディアが大きく取り上げたことにより、良い意味でも悪い意味でもそういったサイトやアプリが世間に認知されました。
もともとネットサーフィンやブラウジングを行っているユーザーからすれば、当たり前に知っていることかもしれませんが、ニュースなどでそういった層以外のユーザーにも広く知れ渡ることになり、逆に利用者が増えるという懸念もあります。

ただ大々的にニュースが当該サイトは違法で、良くないことだと報道することで、無自覚に利用していたユーザーに利用させなくするという良い効果もあります。
SNSなどを使用していると、便利な情報を共有するのは当たり前になっています。
その中に漫画村のようなリンクが回ってきても、とくに罪悪感もなく、ごくごく普通に利用するユーザーも少なくないからです。

漫画村の運営者のような違法アップロードはあきらかに犯罪ですが、あのサイトを閲覧するだけであれば犯罪とは言えないのです。
あくまで現段階ではですけどね。

ではiPhoneやAndroidスマホなどで人気になったMusic FM(ミュージックFM)のようなアプリはどうなのでしょうか?

Music FM(ミュージックFM)アプリは違法?

まず漫画村の閲覧でいえば、ダウンロードはしていなければ基本的には違法行為ではありません。
(ブラウザに残るキャッシュデータはダウンロードのうちには入らないようです)
では音楽アプリなどはどうでしょうか。

これはダウンロードしているのでアウト。
つまり違法であり、逮捕される危険性があります。
ただ逮捕される確率でいうとかなり低く、個人の通常利用の範囲であれば目立つことがないのでほぼないと言えます。

「じゃあ使っていいんだ」
というのは間違っていて、前例がないだけで逮捕されないわけではありません。

今の時代こういったデータ化できるものに関しては、ある程度無料で手に入ってしまいます。
ここまでスマートフォンが普及する以前から、ファイル共有ソフト上で違法アップロードはありましたが、今ほどユーザーはいませんでした。

でも今は違います。
数多くの人が利用していて、とくに金銭的に余裕がない層や支払い手段がない未成年者などが利用しています。
ちょっと前だと大手が参入せず、音楽のストリーミング、ダウンロードアプリがなかったからという理由もありました。
日本はとくにそのへん遅いし、利権まみれですからすんなりできないという側面もあるでしょう。

今の状況で言えばAmazon、Google、Appleなどがストリーミングサービスを展開したり、AWAやSpotifyなどのアプリが充実しているのでCD買ったり、借りたりするのがめんどくさいのであれば有料のサービスが豊富にあります。

なぜ使用しない方がいいのか?

仕組みが不健全

インターネットに接続しているとなんでもかんでも無料で手に入ってしまうという錯覚に陥ってしまいます。
その分人と人との繋がりが容易で、体験価値を重視する傾向がある気はします。
情報が拡散されやすい分、イベント情報やおいしいお店の情報などに万人が触れやすくなり、実際に体験したい人が増えたと思います。
事実ニッチな分野であっても、SNS上でバズればものすごい人数の人が押し寄せるというイベントは少なくありません。

ではコンテンツの消費はどうでしょうか。

サブカルチャーのアニメが昔からあったとはいえ、今は割と多くの人に浸透し、多くの人が観ている背景にはインターネット上で無料で閲覧できたというのは大きいと思います。

ではその観られているはずのアニメに還元されているかというとそうでもないのが事実です。

音楽も漫画も、情報を売り物にしているものすべてに言えるのですが、そのコンテンツの制作会社や制作者に還元されなければその業界は衰退していってしまいます。

音楽であれば、違法にダウンロードされているファイルは制作者に全く還元されていません。
誰に還元されているかというと、アプリ制作者や違法アップロードユーザー、違法アップロードサーバーですね。

少し前なら配信環境やアプリが充実していなかったのでわからなくもない(肯定するわけではない)ですが、今は配信されている楽曲も増えているので、きちんとした正規のルートで楽曲をダウンロードする方がとてもとても健全なのです。

ダウンロードの危険性

上述したダウンロードが著作権法的に違法という意味では危険性があるのですが、それとは別にもうひとつ危険性があります。

Music FM(ミュージックFM)のアプリがどうこうというわけではありませんが、インターネット上でどこの誰があげたかもわからないファイルをダウンロードするのは、ある程度のリスクを孕んでいるというのは理解しておかないといけません。
それは悪質なマルウェアかもしれませんし、単純にファイルの質が良くない程度かもしれません。

iPhoneのAppストアのアプリは登録時の審査が厳しく、AndroidスマホのGoogle Playは比較的に審査が緩いというのは結構有名ですが、だからAndroidが危険でiPhoneは安全というわけではありません。

出所がわからないアプリ、サービスというだけでも結構リスクなんです。
LINEやGoogle、Facebookもそうですが、スマホの連絡先やコンテンツファイルには許可するとある程度アクセスできますが、それはそれなりに大きな信用のある会社の知名度が担保になっているという側面があります。

それが個人や数人で作成したアプリであれば、得た情報でさらにどうやってマネタイズしようかとなります。
今も昔も情報というのは売買できるので、自分の知らないところでそれらを悪用される可能性は無きにしも非ずなのです。

安全面を考慮するなら

安全面を考慮するならきちんとした会社が提供している定額の音楽配信サービスをおすすめします。
個人的にはAmazonをよく利用するので、「Amazon Music Unlimited」をおすすめします。
Prime会員ユーザー登録しているだけでも、「Prime Music」という100万以上の楽曲を聴けるサービスがあるのですが、それとは別のサービスとなっています。
こちらはさらに曲数が多く、新曲なども豊富にあり、4000万曲以上が聴き放題になります。

どちらのサービスもオフラインでの再生が可能です。
音楽をよく聴くユーザーであれば、「Prime Music」より「Amazon Music Unlimited」に登録した方が確実に満足度高いです。
ちなみに料金は月額980円ですが、Prime会員であれば月額780円になります。

レコメンド機能も優秀なAmazonなので、再生履歴からおすすめの楽曲を選んでくれたり、たくさんのプレイリストやジャンル別のラジオなども充実しています。
今なら無料で使用できる30日間のお試し期間があるので、興味があれば一度試してみてください。

Prime会員になるだけでも音楽のほかに数百冊(サービス開始時約896冊)が読み放題になるのでめちゃくちゃお得です。
これで月額換算325円って大丈夫……。

まとめ

iPhoneもAndroidも定期的にOSをアップデートしているのは、ユーザーを退屈させないためにやっているわけではありません。
もちろんその側面もありますが、ウイルスに対応するセキュリティを更新するためでもあります(バグとかも含む)。

常にOSを最新の状態にするというユーザーであっても、対策する前であればウイルスに攻撃されるリスクはあります。
単純にアプリに権限を与えるというのも、基本的には出所がわかる会社以外は控えた方がいいのかもしれません。

どちらにせよ、Music FM(ミュージックFM)アプリが違法かどうか以前にモラル的にそういったアプリを利用するのは控えようという意識が芽生えるといいですよね。