額聴き放題の音楽配信サービスは日本国内外に多数ありますが、Spotify(スポティファイ)はかなりの大手ですよね。
スウェーデンの企業により運営されている同サービスですが、日本国内でサービスを開始したのは比較的最近の2016年11月です。

定額の音楽ストリーミングサービスは数多くありますが、こちらのサービスは無料でも利用が可能となっているのが特徴的です。

2018年時点でユーザー数は1億7000万人と日本の総人口の倍くらいになります。
このうち有料会員は約7500万人いるそうなのですが、そもそも有料会員と無料会員の違いとはなんでしょうか。

Spotify(スポティファイ)を初めて使おうという人もいきなり有料会員になる前に、まず無料会員で登録する人がほとんどだと思いますが、その前に有料会員と無料会員の違いを知っておいたほうが無駄な時間を過ごさずに都合が良いと思いますので、よかったら参考にしてみて下さい。

Spotifyの無料会員はSpotify Free、有料会員はSpotify Premiumという名称になっています。

有料会員の方が確実に良い待遇を受けれることになりますが、それぞれの違いを比較してみましょう。
あなたがどのように使うかで、もしかしたら無料の「Spotify Free」で充分と判断するかもしれません。

Spotify(スポティファイ)の有料と無料の違いを比較


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【Spotifyの無料会員と有料会員の比較】
Spotify Free(月額0円)
Spotify Premium(月額980円)
4000万曲にフルアクセス
歌詞表示
全曲フル尺再生
シャッフル再生
オンデマンド再生
オフライン再生
スキップ無制限
広告なし
高音質設定可能

基本的な違いはこんな感じになっています。
注目は無料会員であっても4000万曲にフルアクセスでき、フル尺で楽曲を再生できる点ですね。

あとは無料会員であっても歌詞を表示してくれるのはありがたいです。

ここに書いてある以外にも微妙な違いがあるので、もう少し詳しく説明していきたいと思います。

広告の有無

WEB上でなにかを無料で利用しようと思うと、広告が表示される仕組みが多いですが、Spotifyもそれを採用しています。
無料会員の場合はだいたい5曲に1回くらいのペースで、曲の終了後に広告が入ります。
15~30秒程度の音声広告が大半となっており、たまに動画広告が入ります。

曲の途中に音声広告が流れるのはラジオのような感覚ですね。
有料会員は一切広告がありませんので、我慢できない場合はそちらをおすすめします。

オフライン再生

さきほどの比較項目のとおりSpotify Premiumのみオフライン再生が可能となっています。
つまり楽曲をダウンロードして、データ通信せずにどこでも再生できるということです。

逆に無料で利用するのであればYoutube再生のように常時データ通信をする必要があります。

オフライン再生は通勤や通学などの移動中に、音楽ストリーミングサービスの利用を考えている人のほとんどが必要な機能だと思います。
一方でWi-Fiを持ち歩く人や、自宅や職場などのWi-Fiがある場所でしか利用しない人はあまり関係がないかもしれませんね。

シャッフル再生

シャッフル再生というのは従来ランダムに聴きたいときだけ設定して、それ以外は設定をオフにしますよね。
有料会員だとそういう使い方ができるのですが、無料会員だとシャッフル再生が強制的に適応されます。

といっても、4000万曲からランダムでシャッフル再生されるわけではないのでご安心下さい。
アーティスト、アルバム、プレイリストの選択はできるものの、曲を指定したり、順番通りに聴けないので、そういった聴き方をしたければPremiumにしないといけません。

スキップ機能

あまり聴きたくない曲が流れたときに、次の曲に飛ばしたくなるときってありますよね。
シャッフル再生でしか聴けない無料会員だと尚更スキップ機能を使いたくなるはずです。

しかしそこはSpotifyもわかっているので、無料会員にはスキップ機能に回数制限を設定しています。
回数制限は1時間に6回しかスキップができないようになっているのでご注意ください。

有料会員は何度でもスキップ機能を利用できますので、制限など気にせずに好きな楽曲が流れるまでスキップできます。

音質

どういった聴き方をするのかにもよりますが、高価なイヤホンやヘッドフォンなどを使い高音質で音楽を聴きたい人はSpotify Premium会員にするべきでしょう。
なぜかというとSpotifyには4種類の音質を選択でき、無料会員のSpotify Freeの場合は高音質までしか選択できないからです。

  • 音質の自動選択(24~160kbps※)
  • 標準音質(96kbps)
  • 高音質(160kbps)
  • 最高音質(320kbps)

※通信環境によってビットレートが変わります。

この中で一番高いビットレートの最高音質で音楽を聴くにはSpotify Premium会員じゃないといけないんですね。
あまり良いイヤホンを使用していなければ、高音質でも充分なのでそこまで重要ではないと思います。

またビットレートが高くなるとその分ストリーミング再生時にはデータ通信量が大きくなるので、ダウンロードせずにモバイルデータを利用する際は気を付けたいですね。

再生できない曲がある

Spotifyの説明では聴ける曲に違いはなさそうですが、実は無料会員だと聴けない曲が存在します。
デフォルトの設定で聴けない曲は表示されないようになっているので、その設定を変更すると聴けない曲も表示できます。

設定から「再生できない曲を表示」をオフからオンに変更すればOKです。

おすすめの曲を回避できる

Spotifyの無料会員だと「おすすめの曲」という名目で強制的に再生される曲があります。
これはプレイリストを再生し終わったタイミングで流れます。
無料会員のまま回避するにはプレイリストを複数作ることで無理やり回避できますが、ぶっちゃけめんどくさいですよね。

Spotify(スポティファイ)のプレミアム会員のメリット

ここまで説明してきた中でSpotify Premiumのメリットはわかっていただけたかと思いますが、改めてまとめておきます。

  • ダウンロードしてオフライン再生が可能
  • 広告が一切ない
  • 好きな曲順で再生できる
  • 無制限にスキップできる
  • 高音質で再生できる
  • すべての曲が聴ける
  • Spotifyからの「おすすめの曲」がなくなる

※以前はオンデマンド再生もSpotify Premiumのみでしたが、現在は無料でも利用できます。

これらのメリットを得られる分、980円が妥当あるいは安いと感じれるのであれば、プレミアム会員になればいいと思いますし、高いと感じるのであればやめておいた方がいいでしょう。
あくまで無理のないようにサービスは利用しましょう。

「もうちょっと安かったらなプレミアム会員になるのにな……」と思っているあなたには、もっと安くプレミアム会員になる方法があるので、そちらを利用してみてもいいかもしれません。

安くプレミアム会員になる方法

学割プラン

いろいろなサービスで学生割引がありますが、Spotifyも学割プランがあります。

対象条件は以下の通りです。

  • 大学、大学院、短期大学、高等専門学校(高専)、専門学校(専修学校専門課程)に在籍中
  • 18歳以上
  • 指定書類の提出が可能※

※名前、学校名が記載されている発行から3ヵ月以内の書類

高校生は対象外なんですね。
高校生の方は親を説得してファミリープランを狙ってみましょう。

ファミリープラン

月額1,480円で自分を含め最大で6人まで利用できるファミリープラン。
最大人数で使用すると約247円になります。

これは安すぎますね。

ファミリープランの利用条件はこのように明記されています。

Spotifyファミリープランの対象となるには、全てのアカウント保有者が同じ住所に居住している必要があります。

つまり一緒に住んでさえいれば友人同士であってもOKです。
これは日本以外の公式ページで明記されています。

逆に本当の家族であっても同じ住居でなければファミリープランは適応外ということになります。

最近は悪用するユーザーがいたので、GPSを利用して位置情報を確認しているとの情報もあります。

悪用は良くないですが、実際に家族を巻き込んでちょっと強引にでも割り勘にしてしまえばお得にプレミアム会員のサービスが利用できるので、同居人がいる場合はお試しください。

まとめ

Spotifyにとって無料会員に流されている広告収入も収益の一つではあるんでしょうけど、有料会員に移行させる誘導ギミックが巧妙に仕組まれています。
といっても無料で使えなくもないので、お金を払ってまで使いたくないなって人は全然無料でいいと思います。

でも使えば使うほどSpotify Premiumのメリットは大きくなるので、たくさん利用する人は絶対にプレミアムプランを推奨します。
通常の有料プランが高い場合は、ファミリープランおすすめなので家族や同居人にSpotifyのプレゼンを行いましょう!