ここ数年でSIMフリーのAndroidスマホがずいぶんと充実して来ました。
中国のHuaweiやASUSなどが日本国内で端末を比較的に安くで販売しているのもありますし、条件はあるものの各キャリアがSIMロック解除を実施しているからというのもあります。
実に良いことですね。
docomo系の格安SIM(MVNO)もたくさんありますから、SoftBankやauのスマホも安く運用できたりします。
(Android端末は基本的に他社のプラチナバンドが使えないですが……)

逆にいうと、SIMフリーのAndroid端末やSIMロック解除しているdocomoやauのAndroid端末も、SoftBankのSIMカードで使えるわけですが、いざ使おうとしたら使えないことがあります。

概ね電話はできるけどインターネットに繋がらないパターンです。
バンドも対応しているのになぜって感じですよね。

これには原因が2つあって、どのSIMカードで利用しようとしているかで対応が変わってきます。
ひとつはAPN設定、もうひとつはSIMカードの互換性です。

SoftBankのSIMカードでSIMフリー機が使用できない

APN設定のみ


Android端末はAPN設定というアクセスポイントの設定をしないと、インターネットに繋がらない場合が多いです。
実際に格安SIM、MVNOを利用する際は、だいたいAPN設定をしますよね。
そしてiPhoneで使用していたSIMカードを使用する場合にAPN設定が必要であり、それさえしてしまえばインターネットに繋がります。

「え?APN設定?なんか難しそう……」
と思う人もいるかもしれませんが全然難しくないので、ひとつずつやっていけば簡単に設定できます。

設定方法は端末やAndroid OSによって少し違う場合もありますが、「設定」→「接続」→「モバイルネットワーク」→「APN」→「追加」でAPN設定の新規登録が可能です。

  • 名前:任意
  • APN:jpspir
  • ユーザー名:sirobit
  • パスワード:amstkoi
  • MMSC:http://mms/
  • MMSプロキシ:smilemms.softbank.ne.jp
  • MMSポート:8080
  • MCC:440
  • MNC:20
  • 認証タイプ:PAPまたはCHAP
  • APNタイプ:default,mms,supl,hipri,dun
  • APNプロトコル:IPv4/IPv6
  • APNローミングプロトコル:IPv4

上記項目以外は触らなくても大丈夫です。
注意点としてはSoftBankから公開されているAPNではないので、突然料金が発生してしまうという可能性があることです。
記事執筆時点では料金が発生するわけではありませんが、あくまで自己責任でお願いします。

またきちんとした手順で使用する場合には、次のSIM項目のやり方で同様に使用できるようになります。

SIMカードの互換性


もともとAndroidスマートフォンで使っていたSIMカードで、SIMフリー端末にそのまま流用しようとしている場合、先程のAPN設定を行ってもインターネットに繋がりません。

なぜならそのSIMカードはIMEI制限というものがかかっており、SoftBankの端末しか使用できないんです。
こればかりはどうしようもありません。

ですので、諦めてSoftBankショップにヘルプミーしてください。
SoftBankショップはとても優しいので、3,240円でSIMカードを交換(機種変更という名目)してくれます。
docomoやauのSIMカード交換(再発行)は2,160円なのに、本当に良心的ですよね……。

ちなみにSIMカードは各SoftBankショップに必ず在庫があるわけではなく、全店舗で実施しているわけではないので事前に確認が必要です。

交換後のAPN設定も忘れずに

実際に互換性のあるSIMカードに変更した後は、上述したAPN設定が必要になります。
ただし、先程のAPN設定とは項目内に入力する内容が違うので、こちらを使用して下さい。

  • 名前:任意
  • APN:plus.4g
  • ユーザー名:plus
  • パスワード:4g
  • MMSC:http://mms/
  • MMSプロキシ:smilemms.softbank.ne.jp
  • MMSポート:8080

こちらのAPN設定ですが、端末によっては自分で新規登録しなくても、選択するだけで大丈夫な場合があるので、「SoftBank 4G」や「plus.4g」の項目があればそれを選択して下さい。

スタッフさんに注意

ショップのスタッフさんは料金プランの方が詳しく、それ以外の知識に乏しい人もいます。
そういった場合にきちんと対応してくれるかはわからないので、わかる人に交代してもらった方が円滑に交換手続き(機種変更)が進められます。

まとめ

docomoは基本的にどのSIMカードでも使い回しができて、auも2017年からiPhone、Androidが共通になりVoLTE SIMカードの使い回しができるのですが、SoftBankはまだちょっとややこしいですね。
SoftBankでもiPhoneで使用していたSIMカードなら、そのまま使い回しができるので便利です。
Android用のSIMカードの場合は交換してもらいましょう。