Apple Watchは既にSeries 4まで発売(記事執筆時点)されていて、各シリーズからもいろいろなモデルが出ていて選択肢が多すぎるため、いざ購入するときに少し混乱してしまいます。
例えばこんな感じです。
『Apple Watch Series 4(GPSモデル) 44mmスペースグレイアルミニウムケースとブラックスポーツループ』

は?長すぎ。
まず選び方以前にこの長さに圧倒されてしまい、わからない人からすれば余計にわからなくなりますよね。

でもちゃんと分解すればとてもわかりやすいんです。
そのへんの説明を交えながらどのApple Watchを選べば良いのか、比較しながらご紹介したいと思います。

この記事を読めばApple Watchの種類に関しては完璧に理解できるはずです。

Apple Watchの便利な使い方などはこちらの記事にまとめています。

Apple Watchでできることは意外と多い!便利に有効活用しよう!

Apple Watchを徹底比較!

シリーズの違いを比較

Apple Watchには今まで5つのシリーズが発売されています。

現在Appleの公式で発売されているのは『Apple Watch Series 4』『Apple Watch Nike+(Series 4)』『Apple Watch Hermès(Series 4)』『Apple Watch Series 3』の4種類です。
「Nike+」と「Hermès」は本体自体はSeries 4なので、実質Series 4とSeries 3の2種類のみになります。

ただヤフオクやメルカリなどで昔のシリーズも購入できるので初代を除いたSeries1~4を比較してみます。
それらの違いをまずは見てみましょう。

Series 1
A1802
A1803
Series 2
A1757
A1758
Series 3
A1858
A1859
Series 4
A1975(A2007)
A1976(A2008)
チップ S1P S2 S3+W2 S4+W3
ディスプレイ 感圧タッチ対応OLED 感圧タッチ対応OLED
(第2世代)
感圧タッチ対応OLED
(第2世代)
感圧タッチ対応LTPO OLED
Apple Pay App内課金 App内課金
非接触型決済
App内課金
非接触型決済
App内課金
非接触型決済
防水性能 防沫・耐水 50m耐水 50m耐水 50m耐水
ケース アルミニウム ステンレススチール
/アルミニウム
/セラミック
アルミニウム
/アルミニウム
/セラミック※1
ステンレススチール
/アルミニウム※1
モデル GPS+Cellular
/GPS
GPS+Cellular
/GPS
カラー ゴールド
/シルバー
/スペースグレイ
ゴールド
/シルバー
/スペースグレイ
ゴールド
/シルバー
/スペースグレイ
ゴールド
/シルバー
/スペースグレイ
特長
  • 心拍センサー
  • 加速度センサー
  • ジャイロスコープ
  • 環境光センサー
  • 容量8GB
  • Bluetooth 4.2
  • 複合材裏蓋
  • GPS
    GLONASS
    QZSS
  • 心拍センサー
  • 加速度センサー
  • ジャイロスコープ
  • 環境光センサー
  • 容量8GB
  • Bluetooth 4.0
  • セラミック裏蓋
  • GPS
    GLONASS
    Galileo
    QZSS
  • 気圧高度計
  • 心拍センサー
  • 加速度センサー
  • ジャイロスコープ
  • 環境光センサー
  • 容量16GB
    (GPSモデル 8GB)
  • Bluetooth 4.2
  • セラミック裏蓋
    (GPSモデル 複合材裏蓋)
  • GPS
    GLONASS
    Galileo
    QZSS
  • 気圧高度計
  • 電気心拍センサー
  • 加速度センサー
    (第2世代)
  • ジャイロスコープ
    (第2世代)
  • 環境光センサー
  • 転倒検出
  • 容量16GB
  • Bluetooth 5.0
  • 全面セラミック
    サファイアクリスタル裏蓋

※1 GPSモデルはアルミニウムのみ
すべてのモデルで最新のwatchOS 5に対応していますが、表には掲載していないApple Watchの初代のみ非対応です。

Series 1

Series 1は非接触型決済に対応していないので、改札やコンビニなどでApple Payが利用できません。
Siriにも対応しておらず結構不便です。

Series 2、3

Siries 2からApple Payが使え、Siriにも対応していますが、「Hey Siri」で反応はしてくれません。
Series 2とSeries 3以降の違いはApple Watch単体で通信できるようになったGPS+Cellularモデルの登場ですが、これは次項でもう少し詳しく説明します。

また気圧高度計が搭載、チップも高性能化され、処理速度が70%高速化、無線通信用のチップを搭載したことにより通信速度が最大で85%高速化しています。
Bluetoothも4.0から4.2(Series 1も4.2)になったので、通信速度と通信品質、転送速度の向上、省電力化や自動再接続など基本的な性能が上がっています。
GPS精度も向上していますね。

watchOS 5の腕を口元に近づけるだけでSiriが起動するのもSeries 3 以降からになっているので注意が必要です。

Series 4はチップがS3(32bit)からS4(64bit)になり処理速度が2倍高速になりました。
GPSモデルでもストレージ容量が16GBになったのも結構大きいですね。

そしてBluetoothは4.2から5.0へ。

  • 通信範囲 10m→100m
  • 転送速度 1mps→2mps
  • 通信速度 約2倍

デジタルクラウンもスクロールした際に振動するので触覚的な反応があり、操作感が変化しています(振動はオンオフ切り替え可能)。

新たに追加された転倒検出はApple Watchを付けている人が転倒した際に手首に振動で通知、アラーム音やメッセージの表示の他、緊急通報サービスにSOS発信などが可能になりました。

これだけ高性能化したのはうれしいですが、残念ながら価格も1万円以上高くなってしまっています。

  • Apple Watch Series 3 税込34,344円~
  • Apple Watch Series 4 税込49,464円~

以上がそれぞれのSeriesの進化ですが、最低限の機能を使用するのであればSeries 3以降を選択するべきです。
あと問題は価格なので、気にならなければSeries 4、とりあえず使ってみたいという場合はSeries 3でも問題ないと思います。

モデルの違いを比較

Apple Watch Series 3からGPSモデルとGPS+Cellularモデルの2種類になりました。

GPS+CellularモデルはiPhoneが近くになくても単体でインターネットに接続できます。
だからiPhoneを持ち歩かなくてもメールや電話ができるし、Apple Musicを利用していればストリーミング再生もできます。
といっても同期さえしていれば音楽は再生できるので、個人的にはGPSで十分だと思います。

それにGPS+CellularモデルはSIMカードを挿入して使うタイプではないので、格安SIM、MVNOユーザーだと使えません。
3大キャリアであっても月額利用料がそれぞれかかります。

  • docomo 500円
  • au 350円
  • SoftBank 350円

Apple Watch本体の金額も1万円以上高くなります。
【Series 4の場合の差額】

  • GPSモデル 税込49,464円~
  • GPS+Cellularモデル 税込61,344円~

iPhoneを携帯せずに通信したい人はGPS+Cellularモデルをおすすめしますが、そうでない人は圧倒的にGPSモデルをおすすめします。
聞いていないと思いますが、ぼくもGPSモデルを使っています!

大きさの違いを比較

Series 1
A1802
A1803
Series 2
A1757
A1758
Series 3
A1858
A1859
Series 4
A1975(A2007)
A1976(A2008)
サイズ1 38mm

  • 厚さ
    10.5mm
  • ケース重量
    25g
38mm
アルミニウム

  • 厚さ
    11.4mm
  • ケース重量
    28.2g

ステンレススチール

  • 厚さ
    11.4mm
  • ケース重量
    41.9g

セラミック

  • 厚さ
    11.8mm
  • ケース重量
    39.6g
38mm
アルミニウム

  • 厚さ
    11.4mm
  • ケース重量
    26.7g
    (GPS)
    28.7g
    (Cellular)

ステンレススチール

  • 厚さ
    11.4mm
  • ケース重量
    42.4g

セラミック

  • 厚さ
    11.8mm
  • ケース重量
    40.1g
40mm
アルミニウム

  • 厚さ
    10.7mm
  • ケース重量
    30.1

ステンレススチール

  • 厚さ
    10.7mm
  • ケース重量
    39.8g
サイズ2 42mm

  • 厚さ
    10.5mm
  • ケース重量
    30g
42mm
アルミニウム

  • 厚さ
    11.4mm
  • ケース重量
    34.2g

ステンレススチール

  • 厚さ
    11.4mm
  • ケース重量
    52.4g

セラミック

  • 厚さ
    11.4mm
  • ケース重量
    45.6g
38mm
アルミニウム

  • 厚さ
    11.4mm
  • ケース重量
    32.3g
    (GPS)
    34.9g
    (Cellular)

ステンレススチール

  • 厚さ
    11.4mm
  • ケース重量
    52.8g

セラミック

  • 厚さ
    11.4mm
  • ケース重量
    46.4g
44mm
アルミニウム

  • 厚さ
    10.7mm
  • ケース重量
    36.7

ステンレススチール

  • 厚さ
    10.7mm
  • ケース重量
    47.9g

Apple Watch Series4からケースサイズが2mmずつ大きくなっていて、基本的には小さいサイズと大きいサイズがあります。

女性用の腕時計と男性用の腕時計という感じですが、着用している人は必ずそのサイズを選んでいるわけではありません。
女性でも大きいサイズをつけていますし、逆に男性で小さいサイズというのも全然ありです。

操作面で言うと大きいサイズの方がしやすいですが、文字入力など定型文や音声入力で行うので、そこまで大きさも気にならないと思います。

色やベルトの違いを比較

ケースの色は基本的に3色ありますが、シルバーは細かなスレキズが目立ちやすいので、保護カバーを使用しない人は他の色を選ぶのもいいかもしれません。
ベルトは数多くの種類があり、最初は気に入ったのを選べばいいと思います。
使用していると別のを使いたくなったり、劣化してきたりした場合は、別のベルトに簡単に交換できるので、最初に購入するベルトは気軽に選んで問題ありません。
純正品では以下のような種類があります。

  • スポーツバンド
    専用の高性能フルオロエラストマー製。ピンをはめ込むバックルを持っています。
  • スポーツループ
    ソフトで通気性の良いナイロン製。簡単に調節できる面ファスナー式です。
  • レザー
    レザーを使った、独特な味わいがあるデザイン。マグネット式またはステンレススチール製のバックルを持っています。
  • ステンレススチール
    ステンレススチールアロイから作られた精巧な設計。専用のマグネット式またはバタフライバックルがついています。
  • Nikeスポーツバンド
    軽さを極めたフルオロエラストマー製。圧縮成形された通気穴が通気性を確保します。
  • Nikeスポーツループ
    すばやく身につけられる、しなやかなナイロン製。Nikeのためだけに用意されたカラー。
  • Hermèsレザー
    様々なスタイルとカラーが用意された、手作りのカーフレザー製。

純正品は結構いいお値段するので、もう少し費用を抑えたい場合はサードパーティー製のベルトの使用もできます。
サードパーティー製のApple Watchベルト

【まとめ】Apple Watchの選び方

最初にApple Watchの長い商品タイトルとか見ると困惑してしまいますよね。

ここまで読めばApple Watchのことがかなりわかったのではないでしょうか。
実際に重要な選ぶ要素としてはこの点ですね。

  • シリーズ
  • モデル
  • 大きさ
  • ベルト

ぼくはSeries 4を購入するのは決めていたのですが、色と大きさでめちゃくちゃ悩みました。
ベルトは気に入ったのであれば、正直どれでもいいと思います。
普段装着するときやスポーツするとき、フォーマルな格好をするときなど複数のベルトを使い分けしてほしいですね。

是非豊かなApple Watch生活を送ってください!