iOS9から登場したiPhoneの標準カメラで撮影できるLive Photoってありますよね。
あれの良いところはシャッター音が小さくなること以外に、撮影の3秒間(シャッターを押す前後1.5秒)を動画として保存できることですよね。

撮影した動画(写真)は通常は写真なんですがm、長押しすれば動画として再生されます。
もちろん音声も残っているので、改めて動画を見返した時の臨場感は普通の写真とは全然違います。

しかし気になるのはそのLive Photoで撮影した写真のファイル容量ですよね。
あとLive Photoで撮影した際にブレたような、ひどい画質になってしまいがちな点も言及しておこうと思います。

Live Photoの容量は?

今までiPhoneはJPGというファイル形式で画像を保存していました。
このフォーマットで通常の画像とLive Photoで撮影した画像の容量を比較すると、だいたい2倍ほどLive Photoで撮影した画像の方が大きなサイズになってしまいます。
これでは写真をたくさん撮る人だとストレージを圧迫してしまいますよね。

そうなるとなるべくLive Photoをオフにして撮影した方がいいんじゃないだろうかと思う人もいるかもしれません。
ストレージ容量がそこまで大きくないiPhoneや、使っていくうちにiPhoneのストレージ容量が大きくなってくると、見返すかわからない動画付きの写真なんかよりも、普通に静止画だけにしてファイル容量が少ない方が余計な心配をしなくていいですよね。

でもiPhone7/7 Plus以降の人は安心して下さい。
なぜならiOS11から新しい画像フォーマットHEIF(動画はHEVC)になっています。

このファイル形式になったことにより、なんとLive Photoも通常の写真もほぼ同じファイルサイズになったからです。
HEIF/HEVC自体は画質も同等程度で、ファイル容量は半分ほどになっています。

一応設定からJPGに戻すこともできますが、互換性もある(厳密にはWindowsなどは互換性がないが、取り込み時に自動でJPGに変換される)のでHEIF/HEVCのままで良いと個人的には思います。

これで気にせずにLive Photoでバシバシ写真が撮れますね。

iPhone6s/6s Plus以前の端末はちょっと待った!

先程iPhone7/7 Plus以降と書きましたが、実はiPhone6s/6s Plus以前ではiOSが11以上であってもJPGでしか保存できません。
これはハード面の問題だと考えられ、6sと中身がほとんど同じのiPhoneSEもHEIF/HEVCには対応していません。

対応していない状態でLive Photoの保存だと約2倍ほどのサイズになりますよね。

つまりこれらの機種を使用している人で「容量ちょっと気になる」「将来的にストレージ圧迫するかも」と思う人はあまりLive Photoで設定しない方がいいかもしれません。
また自動でLive Photoになってしまう人は設定で変更出来るので、「Live Photoをオン(オフ)を継続しておく」を参照して下さい。

Live Photoのブレや画質悪い問題

容量以外にLive Photoを使用したくない理由としては写真の画質が悪くなったり、撮影時にブレてしまう点がありますよね。
またすぐにシャッターを切るタイミングによっては、一瞬とは言いませんが、急いで撮影したいときもあります。

しかしLive Photoで撮影しようとすると実際にシャッターが切られるまでに少しタイムラグがあります。
このタイムラグがブレる原因になり、結果的にピントがずれて画質が悪くなることにも繋がります。

これは改めて考えてみればわかるんですが、Live Photoとは写真の前後1.5秒の3秒間を動画として切り取るわけですから、シャッターを押して少なくとも1.5秒後に撮影されます。
実際には1.5秒以上かかるので、写真撮影時のこの遅れは結構致命的です。
このタイミングのズレを考えないとシャッターが押されて、まさに写真として切り取るタイミングでiPhoneを動かしてしまうわけです。

「もう撮ったからOK」というように動かしたその瞬間にシャッターが切られているわけですから。

このタメの時間が煩わしいと感じる人もいると思うので、そういった人はLive Photoはオフにして通常の撮影に切り替えた方がいいかもしれません。

Live Photoをオン(オフ)を継続しておく

恐らくデフォルト設定だとLive Photoはしばらくすると自動的にオンになる設定だと思いますが、Live Photoだと撮影しにくいからずっとオフにしておきたいという人もいるかもしれません。
その場合は「設定」→「カメラ」→「設定を保持」→「Live Photos」をオンにしておきましょう。

この設定を行うと、一度Live Photoをオフにしたらオフの状態で継続されます。
逆に一時的にLive Photoをオフで撮るかもしれないけど、通常はオンにしておきたい人はこの設定をオンにしておくと捗ります。

まとめ

iOSで9でLive Photoが登場したときは、普通にLive Photoとして撮影しているものの、全然気づいていなくて、なんかのタイミングで写真長押ししたら動画になったときは驚愕しました。
そしてやっぱり音が入っているとその時の雰囲気がめちゃくちゃ残っているんですよね。
通常の静止画だけで良いときもあるかもしれませんが、3秒間という短い動画ではあるものの、Live Photoを考えたのは素晴らしいと思います。