子供にiPhoneを持たせている親もたくさんいてると思いますが、きちんとフィルタリングや機能を制限して管理している親はそこまで多くありません。
子供にはiPhoneやスマートフォンなどの携帯電話を持たせたいとは思っているものの、携帯電話を持たせるとSNSでどこかの変な人と接点を持ってしまったり、危ないサイトにアクセスしてしまったりするんじゃないかという不安は付きまといます。

なんとなく危険な可能性があるから不安という理由から、子供に携帯電話やスマートフォンを所持させるのを躊躇ってしまう人もいるでしょう。
まず親がインターネットのどういった部分が危険なのか、それを防ぐ手段はないのかといった理解や対策を持つ必要もあると思います。

この記事ではiPhoneにスポットを当てて、フィルタリングや機能制限を上手に使い、子供を守るデバイスの利用方法を教えれたらと思います。

iPhoneで行えるフィルタリングや機能制限

まずは単純にiPhoneの端末側の操作だけで、子供ユーザーの使用できる範囲を限定できるフィルタリングや機能制限に関してです。
意外と意識して調べないと、こういった制限方法は親でもわからなかったりします。

一度理解するとどの機能は許可して、どの機能は制限するのかというのは比較的に簡単にできてしまいます。

アプリのフィルタリング、機能制限

そもそも子供ユーザーにアプリを新規にダウンロードさせないというのは制限としてはかなり正しいです。
勝手になんでもアプリをダウンロードできてしまうのは、危険性を考える上で最も防いだ方がいい点です。

iPhoneでいえば、アプリをダウンロードできるのはAppストアだけなので、まずはそこに対しての制限を設ける必要があります。

アプリのインストール、削除の制限

基本的にiOSの12以降はスクリーンタイムで制限を行います。
「設定」→「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」→「iTunesおよびApp Storeでの購入」の項目で「インストール」「Appの削除」「App内課金」の許可を選択できます。

この設定をしておくと、ホーム画面からAppストアが消えて、そもそもアクセスできなくなります。

iPhoneのOSがiOS11以前の場合は「設定」→「一般」→「機能制限」→「機能制限の設定」→「App」内にてAppの許可や年齢制限を設定できます。

アプリやコンテンツの使用制限

iOS12以降はスクリーンタイム内で、iOS11以前は機能制限内で、普段使用できるアプリを決めて制限をかけることができます。
iOS12以降ではスクリーンタイムで、「常に許可(常に使用するAppを選択します)」から許可するAppを選択して、それ以外は利用できないようにしておくという方法です。

それ以外にも「コンテンツ制限」からコンテンツに対してフィルタリングが行えます。

  • 制限の地域指定
  • 音楽、Podcast、ニュース
  • ミュージックのプロフィールと投稿
  • 映画
  • テレビ番組
  • ブック
  • App

これらを設定することでコンテンツに任意のレートに制限できます。
SiriによるWEB検索に制限もかけられます。

またiOSではWEBサイトに対して自動的にフィルタリングができる機能もあります。
「設定」→「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」→「コンテンツ制限」→「Webコンテンツ」内の項目で設定できます。

時間の使用制限


時間での使用制限方法は2つあります。

  • 時間帯によって制限する
  • アプリの利用時間を設定する

「時間帯による制限」は何時から何時までの間は決められたアプリをユーザーが使用できないようにするという内容です。
「アプリの利用時間制限」は設定したアプリが1日の間に設定された利用時間を超過すると利用できなくなるという内容です。

子供がゲームやSNSに没頭してしまうあまり、勉強に集中できなくなってしまっては良くないですよね。
利用できる時間を設定できるのはとても便利なので、活用できる場面は多いと思います。

キャリアによるフィルタリングや機能制限

各携帯キャリアが用意しているあんしんフィルターを利用すれば有害なサイトやアプリに対してフィルタリングや機能制限をかけることが可能です。

あんしんフィルター for docomo
あんしんフィルター for au
あんしんフィルター for SofrBank

これらは使用している子供の年齢を設定するだけで、年齢に合わせたフィルタリングや制限が自動的に行われるので、とても使い勝手が良いんです。
また親が遠隔で設定変更ができたり、さまざまなカスタマイズができる点でもフィルタリングや機能制限としては扱いやすいと思います。

子供にとって必要な機能とは何か?

端末側でさまざまなフィルタリングや機能制限ができますが、きちんと設定しておかないとフィルタリングや制限が突破されてしまう場合があります。
アプリによっては機能制限しているものを、他のアプリを経由することにより回避することができてしまうんです。
例えばブラウザを制限していたとしても、LINEやTwitterなどのSNS経由でブラウジングもできてしまいます。

そういったことからまずどういったアプリが必要なのか、そのアプリでなにをしたいのかという話を子供としっかり話す必要もあるとぼくは思っています。
表面上だけフィルタリングや機能を制限をして、子供を抑圧しても本質的には意味がなく、子供も理解してくれません。

子供が特定のアプリを使いたいと言ったときは、その理由や背景にも親が目を向けてあげるべきではないでしょうか。

まとめ

一般的に親がどこまでiPhoneやスマートフォン、インターネットなどに理解があるのかはわかりませんが、びっくりするくらい知識がない親というのもいます。
親自身がある程度の理解がないと制限をかけるのは難しいと思いますが、それで放任してしまい子供が事件を起こしてしまったり、巻き込まれてしまっては保護者責任を放棄していると言っても過言ではありません。

最低限のアプリ利用させて、ほかのアプリを一切利用させないというのも一つの手段だと思います。

ですがどういったリスクがあるのか、どういった興味を持ってしまうのか親目線だけではなく、子供の目線でも考えてあげてください。