iPhoneと同じでiPadにはいくつかのストレージ容量が用意されています。
どういった目的でiPadを使用するかによって、ストレージの容量を選択するわけですが、初めてiPadを買う場合はどうやって容量を選べばいいかなかなか決めにくいものです。
はっきりとした用途が決まっておらず、とりあえず動画視聴用にiPadを購入するにしても、今後使い方が変わるかもしれませんからね。

また携帯キャリアショップからiPadの購入を勧められるかもしれません。
でも基本的にはそういったところで勧められるのは、利便性重視というよりはキャリアショップが売りたい端末を勧めてくるというのが高確率であります。

そういったところで後悔しないように、事前に自分自身である程度情報を集めましょう。
今回はiPadのストレージ容量の選び方です。

またどういった使い方をするかでおすすめは変わるのでそちらも説明したいと思います。

16GB、32GB、64GBなどの低容量ストレージ

iPadやiPad mini4やiPad Proなどのシリーズによってストレージの容量はさまざまありますが、16~64GBくらいを低容量ストレージとします。
まずこちらの少ないストレージを選択する場合は、基本的に自宅から持ち出さずに動画などを観る人におすすめです。
比較的に容量の大きい電子書籍漫画なども、常に入れておく必要もありません。

家にパソコンがない人はiPhoneなどのスマートフォンで動画視聴するには画面が少し小さく、もっと大きい画面で観たいですよね。
パソコンを所有していてもiPadを使い始めると、その手軽さからiPadを優先的に使用することが増えます。

またここ数年でHuluやNetflix、U-NEXTなどの定額の動画視聴サービスが一気に増え、映画やドラマ、アニメなどのコンテンツも豊富になりました。

自宅で使用するのであればネット環境が整っていることが多いので、コンテンツを端末内にダウンロードする必要がなく、その都度視聴すればいいので端末のストレージはあまり気にしなくていいわけです。

電子書籍はサービスとして展開しているものであれば、そこまで容量はいらず、尚且つ削除して再ダウンロードが簡単にできます。
一方で漫画や小説などを大量に自炊する場合は結構容量が大きくなるので、もう少し容量が大きい方が安心して使用できます。

あとダウンロードしたコンテンツをずっと端末に保管しておく場合も容量はもう少しあった方がいいでしょう。
漫画はだいたい25冊で1GB、動画はだいたい1時間で0.3~1GB程度(画質による)になります。

128GB、256GBの中間ストレージ

こちらは割と幅広くiPadを活用する人におすすめです。
大量のコンテンツを端末内に保存しても、容量がいっぱいになる心配があまりありません。

先ほどの動画コンテンツを端末内に保存したり、漫画を保存する場合意外にも、今後iPadで絵を描くかもしれない、スクリーンショットを含め大量に画像を保存するかもしれないといった人もこちらのストレージにした方が無難です。
iPadでできることは意外と多いので、将来的にiPadでいろいろなことをしたくなる可能性があれば128~256GBくらいあれば安心できます。

また少ない容量だとちょっと不安かも……という人も後悔しないためにひとつ上の容量にしておくことで精神衛生上いいかもしれません。
仮に容量いっぱい使わなくても手放すときに高く売れるのは間違いないので、そういった意味でも心配であればこちらを選びましょう。

512GB以上の大容量ストレージ

現在この容量があるのはiPad Proの10.5インチ、11インチ、12.9インチのみです。
自分がやりたいことが明確に決まっていて、確実に大きい容量が必要だとわかっていればこのストレージサイズがおすすめです。

iPadは端末単体で画像や動画編集などが十分に行えるほど高機能なので、動画をたくさん端末内に保存したり、ほとんどのファイルをクラウド上ではなく端末に保存したりする場合は大容量のストレージがあるといいでしょう。
また最近のアプリゲームは意外と大きいので、大量に残しておくのであれば端末ストレージは必要になります。

だいたいのことはタブレットでできてしまうので、ノートパソコンの代わりとして使用したい人も極力大きい容量にしておく方がいいでしょう。

1TBを選ぶべき人

最新シリーズ(第3世代)のiPad Pro11インチと12.9インチには512GBと1TBがあります。
この2シリーズはストレージ容量の違いだけでなく、実はメモリの容量も違います。

同シリーズの512GB以下はメモリが4GBで、1TBのみ6GBメモリが実装されています。
画像編集や動画編集などの重い処理作業を快適に行いたければ1TBを選ぶのもいいかもしれません。

選び方の目安


漠然とiPadが欲しいと思っているけど、購入後にどういった使い方をするのがあまりはっきりとしない人もいるかもしれませんね。
その場合は自分が使用しているiPhoneがひとつの目安になります。
自分のiPhoneがどのくらいのストレージで、今現在どのくらい使用されているのか一度確認してみてください。

iPhoneもiPadもダウンロードしたりするものは、趣味や嗜好など個人でそこまで変わるものではないので、ある程度参考になります。
それだけでなく家族と共有するのか、自分一人で使用するのかでも変わってきます。

家族と共有する場合はちょっと余分に容量を見積もっておいた方がいいでしょうね。

電子ノート端末として

iPadをノート代わりに活用したい人は少なくないと思います。
電子ノートとして使う場合はページの量にもよるのですが、学生が完全にiPadのみで使用するのであれば128GB、256GBくらいは確保しておきたいところです。
パソコンやクラウドストレージを利用するのであれば、ある程度まとまったら別の場所に保存できるので、低容量ストレージでも問題ありません。

継続的に授業や講義などがあると、意外とノートってページ数増えていくんですよね。

音楽端末として

音楽を大量に保存しておきたい場合はどうでしょうか。
保存する音質にもよるのですが、普通~高音質でも少ない容量で十分だと思います。

だいたい高音質(256kbps)であれば、1GBに120曲(1曲4分)ほど保存できることになります。
ビットレートを下げれば音質は下がりますが、保存できる曲数は増えます。

16GBだとさすがに厳しいかもしれませんが、最近のiPadは一番低い容量でも32GBや64GBになっているので、そのくらいあれば大丈夫です。
それ以上のミドルストレージ容量が想定されるのは膨大な曲を入れる人向けです。

ゲーム端末として

ゲーム専用端末としての利用を考えてみます。
どんなゲームで遊ぶのかにもよりますが、グラフィックがきれいな3Dゲームアプリであれば1GBを超えることもあるので、それらを複数端末に保存していくと意外とすぐにストレージを圧迫してしまいます。
荒野行動は今のバージョンで1.8GBありますね。

もっと軽いゲームアプリばかりで遊ぶならそこまで大きい容量は必要ないでしょう。

旅行に持っていくとして

タブレット内にさまざまなコンテンツを常備しておきたいわけではなくて、旅行の移動中や暇な時間などに映画やドラマ、電子書籍を入れておいて持ち運ぶといった使い方はどうでしょうか。
旅行先で写真や動画を撮影したり、旅行を便利にしてくれる旅行関連アプリのダウンロードしたりするかもしれませんね。

こういった使い方をする場合は基本的に大きいサイズのものをダウンロードする必要はないので少ない容量で賄えるはずです。

おすすめは何GB?

人それぞれ使う目的、用途があるので一概には言えませんが、金額を気にしないなら1TB買うのがいいと思います。
この容量だけメモリが6GBですからね。
オーバースペックかもしれませんが、せっかくこのストレージとメモリにしたんだからと新しくクリエイティブな趣味がしたくなるかもしれません。
スマホ代わりに大きいディスプレイとして拡張したい人は一番容量の少ないiPadを買うのをおすすめします。

使い道がそこまで決まっていないなら、個人的には128、256GBくらいのミドルサイズをおすすめしたいです。

単純に使い勝手がよく汎用性があり、当初予定していた使い方以外にも対応できるからですね。
またそれだけではなく価格帯も比較的に高額ではなく、不要になったときに売却する際も一番需要があるからです。

まとめ

iPadはたくさんのストレージサイズのものが用意されていますが、自分に合ったサイズを選びたいものですよね。
今まで持ったことがなくて迷っている人であれば中間サイズを購入してみても、そこまで困ることはなさそうです。

容量が足りなくなってしまうより、余る方がまだましですからね。
ぼくは結構余らしてしまいがちですが、ぎりぎりで使うのも好きではないのである程度余力は必要だと思います。

あなたは何GBのストレージが必要ですか?